【相続戸籍③】何通くらい必要なの?

相続戸籍は何通くらい必要?

相続の手続きを始めると、「亡くなった方の出生から死亡までの戸籍を集めてください」と言われることがあります。
そのとき、多くの方が気になるのが、「戸籍って何通くらい必要なの?」ということです。
実は、この質問に決まった答えはありません。人によって、必要な戸籍の枚数が違うからです。

結論

戸籍の枚数は、人によって異なります。
少ない方なら2〜3通程度で済むこともあります。
一方で、結婚や本籍地の変更、古い戸籍の確認が必要になる場合には、5通、6通と増えていくこともあります。
つまり、必要な戸籍の数は、その方の人生によって変わります。

なぜ人によって違うの?

戸籍は、一冊ですべての情報が記録されているわけではありません。
たとえば、

このような場合、新しい戸籍が作られることがあります。

相続では、亡くなった方について、出生から死亡までの流れを確認する必要があります。
そのため、現在の戸籍だけでなく、その前の戸籍、さらにその前の戸籍というように、順番にたどっていきます。

実際にはどう集めるの?

戸籍集めでは、最初から必要な枚数が分かることはあまりありません。
現在は、亡くなった方の配偶者や子などが市区町村の窓口で請求する場合、本籍地が遠方であっても、「戸籍の広域交付」を利用して、出生から死亡までの戸籍をまとめて取得できることがあります。
窓口では、

と伝えるとよいでしょう。
ただし、コンピュータ化されていない一部の戸籍や除籍など、広域交付の対象にならないものもあります。
その場合は、取得できた戸籍に書かれている情報を手がかりに、本籍地の市区町村へ別に請求し、足りない戸籍を補っていきます。
このように、現在は最寄りの窓口でまとめて取得できる場合もありますが、一度ですべてそろうとは限りません。

よくある勘違い

今の戸籍だけあれば大丈夫?
現在の戸籍だけでは、出生から死亡までの流れを確認できないことがあります。
また、過去の結婚や子どもの情報などが、現在の戸籍だけでは分からない場合もあります。
相続では、相続人が誰なのかを確認する必要があります。
そのため、出生までさかのぼって戸籍を確認します。

何通集まれば終わり?

戸籍集めは、枚数だけでは判断できません。
大切なのは、出生から死亡までの流れが途切れずにつながっていることです。
3通で足りる場合もあれば、5通、6通必要になる場合もあります。
枚数よりも、「途中が抜けていないか」を確認することが大切です。

実務上のポイント

戸籍を集めるときは、まず最寄りの市区町村の窓口で、広域交付を利用できるか確認してみましょう。
亡くなった方の配偶者や子などが窓口で請求する場合は、本籍地が別の市区町村にあっても、出生から死亡までの戸籍をまとめて取得できることがあります。
ただし、コンピュータ化されていない一部の戸籍や除籍は、広域交付の対象外です。
その場合は、本籍地の市区町村へ、窓口または郵送で別に請求する必要があります。
また、古い戸籍は、旧字体が使われていたり、現在とは書き方が異なっていたりするため、読み取りにくいことがあります。
分からない部分がある場合は、無理に一人で判断せず、役所の窓口や専門家に確認すると安心です。

まとめ

相続戸籍の枚数に、決まった数はありません。
少ない方なら2〜3通程度で済むこともあります。
一方で、結婚や本籍地の変更、古い戸籍の確認が必要になる場合には、5通、6通と増えていくこともあります。
大切なのは、戸籍の枚数ではありません。
出生から死亡までの流れが、途切れずに確認できることです。
まずは亡くなった方の最後の戸籍を取得し、そこから順番にたどっていきましょう。

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