【相続戸籍⑩】戸籍集めが大変なときはどうする?

相続手続きでは、戸籍を集める場面があります。
ところが、実際に始めてみると、
「どの戸籍を取ればいいの?」
「役所から、まだ足りないと言われた」
「昔の本籍地が分からない」
「戸籍を見ても、何が書いてあるのか分からない」
と困ることがあります。
相続の戸籍集めは、現在の戸籍を1通取れば終わり、というものではない場合があります。
この記事では、戸籍集めが大変なときに、まず何を確認すればよいのか、どんなときに相談を考えればよいのかを、分かりやすく説明します。
結論
戸籍集めが大変なときは、無理に一人で進めすぎず、まずは状況を整理することが大切です。
特に、
- どこまで戸籍を集めたか分からない
- 役所から不足を指摘された
- 昔の本籍地が分からない
- 戸籍の読み方が分からない
- 相続人が誰か不安がある
このような場合は、早めに専門家へ相談すると、次に何をすればよいか分かりやすくなります。
戸籍集めは、単なる書類集めではありません。
相続人を正確に確認するための大切な作業です。
なぜそうなるの?

相続では、亡くなった方の家族関係を確認する必要があります。
なぜなら、相続人を間違えると、その後の手続きに影響が出ることがあるからです。
預金の解約や不動産の名義変更では、相続人が誰なのかを戸籍で確認することがあります。
そのため、亡くなった方について、
「出生から死亡までの戸籍を集めてください」
と言われることがあります。
これは、亡くなった方の家族関係を、現在の戸籍から過去の戸籍へ順番にたどるためです。
結婚、転籍、戸籍の作り替えなどがあると、家族関係の情報が複数の戸籍に分かれていることがあります。
詳しく解説
戸籍集めが大変になる理由はいくつかあります。
まず、本籍地が何度も変わっている場合です。
戸籍は住所ではなく、本籍地の市区町村で管理されています。
そのため、過去の本籍地が別の市区町村にある場合は、その役所へ請求する必要があります。
また、昔の戸籍は手書きだったり、旧字体が使われていたりして、読みにくいことがあります。
見慣れていない方にとっては、
「これは誰のこと?」
「この人は相続人になるの?」
「この戸籍でつながっているの?」
と迷うこともあります。
さらに、家族が把握していなかった事情が、戸籍から分かることもあります。
たとえば、前の結婚、認知された子、養子縁組などです。
すべてのケースで出てくるわけではありませんが、相続では家族の記憶だけで判断せず、戸籍で確認することが大切です。

よくある勘違い

よくある勘違いは、
「家族のことは分かっているから、戸籍まで確認しなくても大丈夫」
というものです。
もちろん、普段の家族関係は家族が一番よく知っています。
ただ、相続手続きでは、金融機関や法務局などに対して、戸籍で相続人を確認する必要があります。
もう一つの勘違いは、
「役所で戸籍を取れば、必要なものを全部そろえてくれる」
というものです。
役所は戸籍を発行してくれますが、相続手続き全体を判断して、必要な戸籍をすべて自動的に集めてくれるわけではありません。
そのため、途中で、「まだ足りません」「この前の戸籍も必要です」「別の市区町村に請求してください」と言われることがあります。
戸籍集めは、最初から完璧に進められなくても大丈夫です。
ただし、分からないまま放置しないことが大切です。
実務上のポイント
戸籍集めで困ったときは、まず手元の書類を整理してみましょう。
確認したいポイントは、次の3つです。
- 死亡の記載がある戸籍はあるか
- 過去の戸籍につながっているか
- 途中で抜けている期間がないか
ただ、ここを自分で確認するのが難しいこともあります。
特に、
- 役所から何度も追加を求められている
- 本籍地が複数あり、請求先が分からない
- 古い戸籍の文字が読みにくい
- 兄弟姉妹や甥姪が関係する相続である
- 相続手続きを早めに進めたい
このような場合は、早めに相談することで、次に何をすればよいか見えやすくなります。
まとめ
相続の戸籍集めは、現在の戸籍を1通取れば終わるとは限りません。
亡くなった方の家族関係を確認するために、過去の戸籍までたどる必要があることがあります。
戸籍が何通も出てきたり、昔の本籍地を調べたり、読みにくい戸籍を確認したりするため、慣れていない方には負担が大きく感じられることもあります。
まずは、手元にある戸籍を整理して、
- 死亡の記載がある戸籍はあるか
- 過去の戸籍につながっているか
- 途中で抜けている期間がないか
を確認してみましょう。
途中で迷った場合は、無理に一人で判断せず、早めに専門家へ相談することも一つの方法です。

戸籍集めで迷ったときは、まずはお気軽にご相談ください。



