【相続手続⑨】まず確認するべき財産は何?

親が亡くなったあと、多くの方がまず悩むのが
「結局、何を調べればいいの?」
ということです。
预金だけでいいのか、家はどうするのか、保険や株はどう扱うのか…。
何を確認すればよいか分からないまま、時間だけが過ぎてしまうケースはとても多くあります。
この記事では、相続手続きを始める前にまず確認しておきたい財産の種類と、それぞれのチェックポイントを分かりやすく整理します。
結論
まず確認すべき財産は、大きく分けて次の5つです。
預金、不動産、保険、有価証券(株など)、自動車
この5つさえ押さえておけば、相続財産の全体像はほぼつかめます。
なぜそうなるの?
相続手続きは「財産をすべて洗い出すこと」から始まります。財産の内容が分からないと、遺産分割の話し合いも、相続税の計算も、名義変更の手続きも進められません。
逆に言えば、財産の種類さえ分かれば、あとは「その財産ごとの窓口」に順番に確認していくだけです。
難しく考える必要はなく、まずは「どこに何があるか」を洗い出す作業だと考えてください。
詳しく解説
預金
通帳やキャッシュカード、金融機関からの郵便物を探しましょう。
最近はネット銀行だけで取引している方も多いため、メールの履歴もチェックすると見つかることがあります。
不動産
固定資産税の納税通知書があれば、所有している不動産がひと目で分かります。
名寄帳(なよせちょう)を市区町村役場で取得すると、より正確に把握できます。
名寄帳
その方が同じ市区町村内に持っている不動産を一覧にまとめた書類のことで、これを取得すれば「知らなかった土地」や「見落としていた不動産」まで漏れなく確認することができます
保険
保険証券や保険会社からの通知書を探します。
保険金は基本的に「受取人固有の財産」となるため、遺産分割の対象にならない点もポイントです。
有価証券(株など)
証券会社からの取引報告書や、配当金の通知書が手がかりになります。
最近はネット証券の利用者も増えているため、こちらもメールの確認が有効です。
自動車
車検証を確認すれば、所有者名義がすぐに分かります。
ローンが残っている場合は、名義が信販会社になっていることもあるので注意しましょう。

よくある勘違い
「通帳に書いてある金額がすべて」
と思い込んでしまう方が多いのですが、実際にはネット銀行や他支店の口座、まだ見つかっていない保険証券など、見落としがちな財産が意外と多くあります。
また、不動産についても
「知っている家だけ」
と思い込み、遠方の土地や共有名義の不動産を見逃してしまうケースもよくあります。
財産の洗い出しが不十分なまま手続きを進めると、あとから財産が見つかり、遺産分割協議をやり直す必要が出てくることもあるので注意が必要です。
実務上のポイント

財産の確認は、思っている以上に時間がかかる作業です。特に不動産や有価証券は、名義や評価額の確認に日数がかかることもあります。
早めに着手すべき理由は、相続税の申告期限(原則10か月以内)や、口座の解約手続きなど、財産確認が終わらないと次に進めない手続きが多いためです。
まずは「郵便物」「通帳」「証券」「車検証」など、身の回りの書類を集めることから始めましょう。
まとめ
相続の第一歩は、財産の全体像をつかむことです。
預金・不動産・保険・有価証券・自動車、この5つを軸に、手元にある書類を集めるところから始めてみてください。
分からないことがあれば、無理に一人で進めようとせず、専門家に相談するのも一つの方法です。

相続手続きは、何から始めればよいか迷いやすいものです。
戸籍集めや財産確認、今後の進め方で不安があるときは、ひとりで抱え込まず、お気軽にご相談ください。
状況をお聞きしながら、必要な手続きや進め方を一緒に整理いたします。



