【相続手続⑧】生命保険金は相続手続きとどう違うの?

ご家族が亡くなったあと、
「生命保険のお金も相続手続きで受け取るもの」
と思っている方は少なくありません。
しかし、生命保険金と銀行預金では、受け取り方や考え方が大きく違います。
この違いを知らないまま手続きを進めると、
「相続人全員の手続きが必要だと思っていた」
「すぐ受け取れると思っていた」
と戸惑うこともあります。
この記事では、生命保険金と銀行預金の違いを、初めて相続を経験する方にも分かりやすくご説明します。
結論
生命保険金は、保険会社が「受取人」として指定された人に支払うお金です。
一方、銀行預金は亡くなった方の財産であり、相続人が相続手続きをして引き継ぎます。
つまり、生命保険金と銀行預金は、受け取る仕組みが違うということを知っておくことが大切です。
なぜそうなるの?

生命保険では、契約をするときに「誰が保険金を受け取るか」を決めることができます。
そのため、亡くなったときには、その受取人に保険会社から保険金が支払われます。
一方、銀行預金には受取人が決まっていません。
亡くなった方の財産として残るため、相続人が手続きを行い、誰がどれだけ受け取るかを決めることになります。
同じ「お金」でも、もともとの仕組みが違うため、手続きも異なるのです。
詳しく解説
例えば、お父さんが生命保険に加入していて、受取人がお母さんになっていたとします。
この場合、保険会社はお母さんに保険金を支払います。
そのため、相続人全員で話し合いをしてから受け取るものではありません。
一方、お父さん名義の銀行預金は違います。
預金はお父さんの財産なので、相続人が必要な書類をそろえ、銀行で相続手続きを行う必要があります。
つまり、
- 生命保険金は「受取人」が受け取るお金
- 銀行預金は「相続人」が手続きをして引き継ぐ財産
という違いがあります。

よくある勘違い
「生命保険金も相続人全員で分けるもの」と思われることがありますが、必ずしもそうではありません。
受取人が指定されている場合は、その人が保険金を受け取るのが基本です。
また、「預金と一緒に手続きをしよう」と考えてしまい、保険会社への請求が遅くなることもあります。
生命保険金は、生活費や葬儀費用などに充てられることも多いため、必要な書類がそろったら早めに請求することをおすすめします。
実務上のポイント
まずは、生命保険に加入していたかどうかを確認しましょう。
保険証券や保険会社からの郵便物、通帳の引き落とし履歴などが手がかりになることがあります。
また、受取人が誰になっているかも大切な確認事項です。
生命保険と銀行預金では手続き先が違うため、それぞれ別に進めることを意識すると、スムーズに手続きを進められます。
まとめ
生命保険金と銀行預金は、どちらも亡くなったあとに受け取るお金ですが、その仕組みは大きく違います。
今回のポイントは次の3つです。
- 生命保険金は、指定された受取人が受け取る
- 銀行預金は、相続手続きをして引き継ぐ財産
- 手続き先も必要書類も異なるため、それぞれ別に進める
まずは、生命保険に加入していたかどうか、そして受取人が誰になっているかを確認するところから始めましょう。

相続手続きは、何から始めればよいか迷いやすいものです。
戸籍集めや財産確認、今後の進め方で不安があるときは、ひとりで抱え込まず、お気軽にご相談ください。
状況をお聞きしながら、必要な手続きや進め方を一緒に整理いたします。




