【相続手続⑦】健康保険・介護保険の手続きは必要?

家族が亡くなった後は、葬儀や各種手続きに追われるため、健康保険や介護保険の手続きまで気が回らないことがあります。

このような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

この記事では、健康保険・介護保険の手続きについて、一般の方にも分かりやすく解説します。

結論

家族が亡くなった場合は、健康保険証や介護保険証を返却する手続きが必要です。
また、加入していた健康保険によっては、「葬祭費」や「埋葬料」と呼ばれる給付を受け取れる場合があります。
まずは、保険証や介護関係の書類をまとめて確認し、市区町村や勤務先に相談することが大切です。

なぜそうなるの?

健康保険や介護保険は、生きている人が医療や介護サービスを受けるための制度です。
そのため、亡くなった時点で保険を利用する資格はなくなります。
その結果、保険証の返却が必要になります。
一方で、葬儀には大きな費用がかかるため、遺族の負担を少しでも軽くする目的で、「葬祭費」や「埋葬料」という制度が設けられています。

詳しく解説

1 健康保険証は返却する

亡くなった方が加入していた健康保険によって、返却先が変わります。

多くの場合、死亡届の手続きとあわせて役所で案内してもらえます。
最近では「おくやみ窓口」を設けている自治体も増えているため、分からない場合は窓口で確認すると安心です。

2 介護保険証も返却する

65歳以上の方や、一定の条件に当てはまる方が持っている介護保険証も返却が必要です。
また、介護サービスを利用していた場合は、ケアマネジャーや介護事業所にも連絡しておきましょう。
利用料金の精算などが必要になることがあります。

3 葬祭費・埋葬料を受け取れることがある

亡くなった方の健康保険によって、受け取れる給付の名称が異なります。

金額は加入していた制度によって異なりますが、数万円程度支給されることが多いです。
ただし、自動的に振り込まれるわけではありません。
遺族が請求手続きをしなければ受け取れないため、忘れずに確認しましょう。

よくある勘違い

「死亡届を出したから全部終わった」と思ってしまう

死亡届を提出しても、健康保険や介護保険の手続きが自動的に完了するとは限りません。
別途、保険証の返却や給付の請求が必要になることがあります。

「葬祭費は自動でもらえる」と思っている

実際には、請求しないと受け取れないケースがほとんどです。
手続きを忘れてしまうと、受け取れるはずのお金を受け取れない可能性があります。

実務上のポイント

亡くなった後は、まず次の書類を一か所に集めておくと手続きがスムーズです。

  • 健康保険証
  • 介護保険証
  • 後期高齢者医療被保険者証
  • 年金関係の書類
  • 葬儀の領収書

特に、葬祭費や埋葬料の請求では、葬儀を行ったことが分かる書類が必要になることがあります。
また、勤務先の健康保険に加入していた場合は、会社に早めに連絡しておくと、その後の手続きについて案内してもらえることが多いでしょう。

まとめ

家族が亡くなった場合、健康保険や介護保険の手続きも忘れずに行う必要があります。
ポイントは次の3つです。

  • 健康保険証と介護保険証は返却する
  • 葬祭費や埋葬料を受け取れる場合がある
  • 給付は自動ではなく、請求が必要なことが多い

まずは、保険証や介護関係の書類を集め、役所や勤務先に確認するところから始めましょう。

相続手続きは、何から始めればよいか迷いやすいものです。
戸籍集めや財産確認、今後の進め方で不安があるときは、ひとりで抱え込まず、お気軽にご相談ください。
状況をお聞きしながら、必要な手続きや進め方を一緒に整理いたします。