【相続手続⑥】親の年金はそのまま受け取れるの?

親が亡くなった後、
「親の年金はそのまま振り込まれるの?」
「振り込まれた年金は使っていいの?」
「最後にもらえる年金はあるの?」
このような疑問を持つ方は少なくありません。
年金は生活に関わる大切なお金ですが、手続きを間違えると、後から返還を求められることもあります。
この記事では、親が亡くなった後の年金について、
- 年金はいつまで受け取れるのか
- 年金が止まる理由
- 未支給年金とは何か
を分かりやすく解説します。
結論
親が亡くなった場合、年金をそのまま受け取り続けることはできません。
年金を受ける権利は、亡くなった時点で終了します。
ただし、亡くなる前までの期間に対応する、まだ支払われていない年金がある場合は、「未支給年金」として家族が受け取れることがあります。
なぜそうなるの?

年金は、受給している本人の生活を支えるためのお金です。
そのため、受給している方が亡くなると、その後の年金を受け取る権利も終了します。
もし死亡後も年金が支払われた場合、本来受け取る権利がない期間の年金については、後から返さなければならないことがあります。
一方で、亡くなる前までの分については、本来受け取るはずだったお金です。
そこで、一定の家族が代わりに受け取れる制度として「未支給年金」が設けられています。
詳しく解説
年金は通常、偶数月に前の2か月分がまとめて支払われます。
そのため、親が亡くなった時期によっては、亡くなる前までの年金のうち、まだ受け取っていない分が残っていることがあります。
例えば、5月に亡くなった場合、4月分や5月分の年金がまだ支払われていないことがあります。
このような、亡くなる前までの未払い分の年金を「未支給年金」といいます。
未支給年金は、自動的に支払われるわけではありません。
一定の条件を満たす家族が手続きをして受け取ることになります。
請求できる人には順番があり、亡くなった方と生計を同じくしていた配偶者、子、父母などが対象になります。
「生計を同じくしていた」とは、必ずしも同居している場合だけではありません。仕送りを受けていた場合なども含まれることがあります。

よくある勘違い

「通帳に振り込まれたから使っていい」は要注意
親が亡くなった後に年金が振り込まれることがあります。
しかし、その中には、本来受け取る権利がない期間の年金が含まれている場合があります。
内容を確認しないまま生活費や葬儀費用として使ってしまうと、後から返還を求められることがあります。
振り込まれた年金については、まず年金事務所などに確認し、安易に使わない方が安心です。
「死亡届を出せば年金の手続きも終わる」は勘違い
市区町村役場へ死亡届を提出しても、それだけで年金の手続きがすべて終わるとは限りません。
別途、年金事務所などで手続きが必要になる場合もあります。
不安な場合は、役所や年金事務所へ確認しましょう。
実務上のポイント
親が亡くなったら、まずは年金証書や年金関係の書類を探しておきましょう。
そのうえで、
- 年金を受給していたか確認する
- 年金事務所や役所で必要な手続きを確認する
- 未支給年金を請求できるか確認する
この3つを早めに行うことが大切です。
「そのうち自動的に止まるだろう」と考えて放置しないことがポイントです。
まとめ
親が亡くなった場合、年金をそのまま受け取り続けることはできません。
ただし、亡くなる前までの未払い分については、「未支給年金」として受け取れる可能性があります。
まずは、
1.年金関係の書類を探す
2.年金事務所や役所に確認する
3.振り込まれた年金をすぐに使わない
この3つを意識して進めましょう。
慌ててすべてを理解しようとしなくても大丈夫です。
一つずつ確認していけば、必要な手続きは見えてきます。

相続手続きは、何から始めればよいか迷いやすいものです。
戸籍集めや財産確認、今後の進め方で不安があるときは、ひとりで抱え込まず、お気軽にご相談ください。
状況をお聞きしながら、必要な手続きや進め方を一緒に整理いたします。




